千葉市の競輪事業が来年度2年ぶりに復活 他会場の開催は断念 車券の販売などで業界と溝
千葉市競輪事業、来年度2年ぶり復活 他会場開催は断念

休止中の千葉市の公営自転車競技「250競走(PIST6)」について、市が来年度下期に2日間限定でレースを開催する方針を固めたことが25日、複数の関係者への取材で分かった。競輪事業の継続に向け、開催実績を残すことが目的で、同市中央区のドーム施設「TIPSTAR DOME CHIBA」で実施する。

借り上げ開催の模索も協力得られず

当初は他の競輪場を借りてレースをする「借り上げ開催」の道を模索していたが、協力を得られなかった。PIST6は、五輪のルールに準拠した競輪で、一般的な競輪場よりも短い1周250メートルの木製バンクを使用。勝ち上がり方式で、6人の選手が6周1500メートルを走って競う。

市が主催し、公営競技の運営などを行う「JPF」(東京都)が運営、管理している。独自の投票システムを導入して令和3年に開催が始まったが、競輪ファンに浸透せず、売り上げが低迷。大手チケットサイトへの接続が必要と判断し、7年10月以降休止している。12年度に本格再開する計画だ。

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開催実績を残すための復活

自転車競技法では、自治体が1年以上競輪を開催しなかった場合、「総務大臣がその指定を取り消すことができる」と定められているため、開催実績を残す必要がある。市は休止以降、近隣の競輪場を主催するそれぞれの自治体に対し、千葉市主催のレースの開催を打診したものの、断られたため、自場での復活となった。

休止から2年以上経過することになるが、市幹部が施行権利の剝奪に至らないよう、総務省側と粘り強く交渉した結果、継続の許可を取り付けたとみられる。

業界との溝

千葉市関係者は「競輪自体を盛り上げ、新しいファンを増やしたいという気持ちでPIST6に取り組んできたが、ほかの競輪場にその思いがなかなか伝わらない」と苦しい胸の内を吐露する。

当初は、借り上げ開催を実施する計画だった千葉市。休止発表以降、神谷俊一市長も動いて競輪場を主催する自治体との交渉を続けてきたが、救いの手は差し伸べられず、自場開催でPIST6の延命措置を図る決断を迫られた。

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