米スタンフォード大学でプレーする佐々木麟太郎内野手(21)が19日、岩手県花巻市内で記者会見を開き、米大リーグ(MLB)のマイアミ・マーリンズに入団する意思を正式に表明した。佐々木は「最後の最後まで悩んだが、アメリカで挑戦したいという気持ちが勝った。侍魂を忘れずにがんばっていきたい」と決断の理由を語った。
ドラフト8巡目指名、ソフトバンク1位指名との狭間で
佐々木は今月12日までに行われたMLBドラフト会議で、マーリンズから8巡目、全体235位で指名を受けていた。一方、昨秋のプロ野球ドラフト会議では福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受けており、米国でのプロ入り、日本プロ野球(NPB)入り、あるいは大学に残留するのか、その選択に大きな注目が集まっていた。
佐々木は「日本でプレーする選択肢も真剣に考えたが、最終的に自分の成長のために最も刺激的な環境を選びたいと思った」と説明。スタンフォード大学での2年間で培った経験を基に、メジャーリーグの世界に飛び込む決意を固めた。
「侍魂」を胸に、日本人選手としての誇り
会見で佐々木は「日本の野球ファンに支えられてここまで来られた。マーリンズでも日本人選手としての誇りを持ち、侍魂を忘れずにプレーしたい」と強調。同席した代理人も「彼の決断は将来を見据えたもの。マーリンズは若手育成に定評があり、麟太郎の能力を最大限に伸ばせる環境だと確信している」とコメントした。
マーリンズはナショナルリーグ東地区に所属し、近年は若手選手の台頭が目立つ。佐々木は内野手として、特に長打力と選球眼が評価されており、スタンフォード大学では打率.320、出塁率.450を記録するなど、安定した成績を残している。
今後のスケジュールと課題
佐々木は今後、マーリンズと正式に契約を結び、マイナーリーグでの調整を経てメジャー昇格を目指す見通し。日本と米国の野球スタイルの違いについて「適応には時間がかかるかもしれないが、自分の持ち味を磨き続けたい」と語った。
地元・花巻市からは多くのファンや関係者が会見に詰めかけ、佐々木の決断を祝福した。花巻市長は「麟太郎選手の挑戦を市民一丸となって応援する。マーリンズでの活躍を心から期待している」とエールを送った。
佐々木は最後に「これからがスタート。一日一日を大切に、結果を残せるように努力する」と決意を新たにした。



