第108回全国高校野球選手権大会2回戦で、57年ぶりに甲子園の土を踏んだ横手。アルプススタンドは、スクールカラーの紫色の帽子やタオルを身に付けた在校生や卒業生らで埋め尽くされ、全国各地から駆けつけた2500人を超える大応援団が、グラウンドの選手たちを力強く後押しした。
「精いっぱい頑張りたい」と意気込む吹奏楽部長
吹奏楽部部長の金咲里(かねえみり)さん(3年)は、「秋田大会の時よりレベルアップした演奏ができるように、精いっぱい頑張りたい」と意気込みを語った。甲子園に来られるとは予想していなかったが、「(秋田大会を)勝ち上がるにつれて、いけるんじゃないかと思えた。甲子園に来ることができてうれしかったです」と喜びを口にした。
11日の初戦に向けて、チャンステーマ「Fight Oh! YOKOTE」の練習に力を入れてきた。この曲は、プロ野球・横浜ベイスターズの応援歌をもじったものだ。仲間とともに、最後まで最高の音色で選手たちにエールを送り続けた。
57年前の吹奏楽部員も駆けつけ「後輩たちに感謝」
トロンボーンを演奏した越後英雄さん(74)は、「できることなら、また卒業生として来られたらいいなとずっと思っていた。後輩たちに感謝です」と語り、はにかんだ。越後さんは57年前、横手の2年生として吹奏楽部員の一員としてアルプススタンドで応援した経験を持つ。現在は、横手の卒業生を中心としたバンド「Yokote Heroes」で演奏を続けている。
バンドメンバーの1人で、越後さんの1年後輩にあたる高橋勲さん(73)も甲子園に足を運んだ。「また(甲子園出場が)あれば絶対に来るぞ!と先輩と話していたので、うれしいですね」と語る。
試合は大差で敗戦も「力を出し切れた」
試合は敦賀気比に大差で敗れたが、越後さんは「(選手たちは)力を出し切れたと思う。次は57年と言わず毎年でも甲子園に来てほしい。また演奏に来たいです」とエールを送った。夏空の下、現役の吹奏楽部員たちと一緒に力いっぱい曲を奏でた。



