天理・橋本が9安打浴びながら完封、変則左腕で三重打線封じる
天理・橋本が9安打浴びながら完封、変則左腕で三重打線封じる

第108回全国高校野球選手権大会は第13日の18日、準々決勝4試合が行われ、天理(奈良)は三重(三重)に7―0で快勝し、9年ぶりの4強入りを決めた。今大会初登板となった左サイドスローの橋本桜佑が9安打を浴びながらも完封。藤原監督の変則左腕起用が的中し、強力打線を封じた。

橋本が154球で完封、再三のピンチをしのぐ

天理は二回に金本のソロで先制。四回に1点を加え、八回に大塚、小沢の連続適時打などで突き放した。橋本は直球が130キロ前後ながら、球の出所が見えにくいフォームで打者を苦しめた。五回一死一、二塁では、4番福田、続く立松を直球でそれぞれ中飛、投ゴロに打ち取った。その後も再三のピンチをしのぎ、154球で完封した。

橋本は「あまり(制球が)定まっていなかったが、逆に打ちづらさになった」と振り返った。ここまで2試合は長尾が完投したが、背番号10の橋本は「二枚看板で、自分は左のエースというイメージをずっと持っていた」と話した。

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藤原監督の作戦が的中、継投覚悟のうれしい誤算

藤原監督は、今大会一度も投げていない左サイドスローの橋本を先発させた。三重の強力打線には「変則の方がいい」と考えたからだ。作戦は大当たり。それどころか、「一人で投げきれるほど甘くない」と継投を覚悟していた指揮官にとって、うれしい誤算が待っていた。

藤原監督は「(橋本には)私もびっくりしている。尻上がりに良くなったので、安心して見ていられた」とたたえた。三重の沖田監督は「左打者が(天理の橋本を)打ちづらそうにしていた。最後まで対応が難しく、つなげなかった」と振り返った。

三重は守備の乱れが響く

三重は3番手の吉井が八回、踏ん張りきれなかった。先頭に出塁され、盗塁で揺さぶられて連打を浴びた。この回だけで4失策という守備の乱れも手痛かった。それでも吉井は「自分のテンポの悪さから失策が続き、(味方のミスを)取り返せなかった」と、これまで2試合とも無失策だった守備陣をかばい、「打たれてしまい、悔しい」と声を絞り出した。

準決勝は20日に行われる予定。

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