夏の高校野球三重大会:近大高専が14-0でコールド勝ち、菰野は接戦制す
夏の高校野球三重大会:近大高専14-0、菰野勝利

夏の高校野球三重大会は12日、4球場で1回戦計4試合が行われた。昨夏の県大会ベスト4の菰野は木本・紀南・熊野青藍の連合チームとの接戦を制し、四日市商と近大高専、高田はいずれも大差で勝利を収めた。この日で2回戦に出場するチームが全て決まり、2回戦は18日から行われる予定。

近大高専、14四死球を得て14-0でコールド勝ち

近大高専は6安打ながら14四死球を絡めて14点を挙げ、伊賀白鳳に14-0でコールド勝ちした。両チーム無得点で迎えた二回一死満塁、近大高専の山本旬人選手(2年)は高めの直球を振り抜き、センターへの犠飛で高窪良哉選手(1年)が生還して先制。三回は無死満塁で再び打順が回り、2点適時打を放った。この回だけで13点を挙げ、伊賀白鳳を引き離した。

3回戦に進出した昨夏はベンチ外だった山本選手は、体作りに励み、45キロまでだったベンチプレスは70キロまで上がるようになった。練習後、多い日は自宅で300回の素振りをしたことも打撃力の向上に役立った。伊藤康弘監督は「俊足を生かして出塁し、盗塁も決めるのが持ち味」と評価。山本選手は「先制できたのはうれしかったが、犠飛だったので出塁できなかった」と控えめに喜び、「打撃の調子を上げ、次戦に挑みたい」と話した。

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菰野、連合チームに5-4で競り勝つ

菰野は木本・紀南・熊野青藍の連合チームと対戦し、5-4で接戦を制した。同点で迎えた八回、連合チームのエース間部日葵投手(木本3年)がマウンドに立った。左肘に少し痛みがあったが「大事な場面で登板するのは当たり前」と自らを奮い立たせ、緊張はなかった。だが先頭打者に死球を与えると、暴投も絡んで無安打のまま犠飛で勝ち越しを許した。昨秋の県大会2回戦でも敗れた菰野にリベンジは果たせなかった。

間部投手は昨夏の県大会で木本単独出場時、1回戦の桑名西戦で六回途中から継投。被安打1ながら四死球や暴投も重なり敗れた。昨夏は自己最速の141キロを記録。昨年11月には横浜(神奈川)との練習試合で三振の山を築いて注目され「コントロールがよく、手応えがあった」と振り返る。今春の県大会以降は、課題としてきた変化球や直球の制球力が低下。今大会の1か月前に左肘を痛め、開幕直前まで投げることもできなかった。津市で電気治療を受けるため、家族は月3回ほど、片道2時間かけて送迎してくれた。「家族のためにも」と覚悟を決めて臨んだ夏だった。

紀南と熊野青藍との連合チームで出場した今大会。木本のユニホームはこれが最後となった。試合後のインタビューで「甲子園を目指してきたが、責任を感じる。申し訳ない」と悔しさをにじませた。来春は大学に進学して野球を続ける。制球力を高め、プロを目指す。(西川莉紗)

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