履正社(大阪)は11日、夏の甲子園2回戦で享栄(愛知)に6-2で勝利した。先発の木村が167球で完投し、粘りの投球でチームを勝利に導いた。
序盤のピンチをしのぎ、中盤に勝ち越し
試合は二回、三木の適時二塁打で同点とし、四回に高津の適時三塁打で勝ち越した。八回には北西の2点三塁打でリードを広げ、九回にも2点を加えた。
木村は制球に苦しみ、五回まで毎回四死球を出し、得点圏に走者を背負ったが、動じることなく投げ続けた。五回二死満塁では、打者が真っすぐを狙っているとみてフォークで空振り三振に仕留めた。八回も一死一、二塁のピンチを背負ったが、「本塁を踏ませなければいい」と後続をきっちり抑え、167球で9回を投げ抜いた。
連日の練習が実を結ぶ
最後まで球威が落ちなかったのは、昨秋から連日200球投げ込んできた成果だ。その姿を知っているからこそ、多田監督は継投策を選ばず、野手も懸命に守り、打った。九回にだめ押しの2点打を放った3番小杉は「いつも一人黙々と練習してきた木村のために、何点でも取りたかった」と話した。
選手の多くが2019年の全国制覇に憧れ、「圧倒的日本一」を目標に掲げてきた。「そのために勝たせる投球をし続けたい」と木村。マウンドではポーカーフェースを貫いた右腕の目は、闘志に満ちていた。



