履正社、三重に敗れベスト8逃す 主将・辻竜乃介は将来プロ目指す
履正社、三重に敗れベスト8逃す 主将・辻竜乃介は将来プロ目指す

第108回全国高校野球選手権大会第11日の15日、履正社は3回戦で三重(三重)に2―5で敗れ、ベスト8進出を逃した。初回から失策や野選などで3点を先制され、二回にも2点を奪われ、序盤から相手に主導権を握られた。好機にあと1本が出ず、七回にようやく代打・大山田清誠、岩本倫之介両選手の適時打で2点を返したが、反撃が遅かった。

八回一死、主将に打順が巡る

七回に2点を返し、反撃ムードが漂い始めた八回一死、辻竜乃介主将に打順が巡ってきた。「自分が打ち、さらにチームに勢いをつける。それが4番だ」。打席では落ち着いていたが、振り抜いた打球は空高く舞い、左飛に倒れた。

幼少期からプロ野球・楽天などで活躍した父・竜太郎さんの背中を見て育った。おもちゃのバットで遊び、小学1年から本格的に野球を始めた。父と公園で練習に励み、左打ちだった父を自分の反転姿にして素振りを繰り返した。

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強豪で主将に選ばれ、自主練を提案

強豪・履正社で主将に選ばれたが、昨秋の府予選は5回戦で惜敗した。悔しさから日々の練習に「自主練」の時間を取り入れてもらえるよう多田晃監督に進言。「勝てるチームになるために何をすべきか」。常に自問し続けてきた。

今夏の大阪大会ではチームトップの12安打15打点と牽引した。この日の試合前には、父から「思いっきり、楽しんで勝てよ」とメッセージを受け取った。全国制覇の夢は絶たれたが、伸び伸びとプレーでき、父が果たせなかった甲子園での1勝をつかんだ。「将来は父と同じプロの世界に進みたい」。さらなる大舞台での活躍を誓った。

多田監督「前半の失点が響いた」

多田晃監督は「警戒していたビッグイニングが続いてしまい、悔しい。最後は粘って点が取れたが、前半の失点が響いてしまった。最後まで選手たちはよく頑張ってくれた」と振り返った。

女子部員が声援送る

履正社のアルプス席では、グラウンドの選手たちと同じ「RISEI」の文字が入ったユニホームを着た女子硬式野球部員11人がブルーのメガホンを手に大きな声援を送った。

女子硬式野球部は、今春の全国高校女子硬式野球選抜大会で準優勝した。7~8月に開催された全国高校女子硬式野球選手権大会では決勝の舞台となる甲子園を目指したが、16強止まりで、聖地の土を踏む夢はかなわなかった。

野球部の朝練は男女一緒にノックを受けるなど、互いに切磋琢磨してきたといい、内野手の笹井陽依里選手(3年)は「甲子園は球児にとっての憧れの場。夢を果たせなかった自分たちの分まで頑張ってほしい」と目を輝かせていた。

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