第108回全国高校野球選手権県大会は15日、きたぎんボールパーク(盛岡市)とJALスタジアム花巻(花巻市)で2回戦6試合が行われた。花巻農―盛岡白百合の試合では、4月の男女共学化に伴って夏大会に初出場した盛岡白百合が逆転で公式戦初勝利を挙げた。
前川主将が決勝犠飛、仲間と喜び分かち合う
今春発足した盛岡白百合の野球部は試合中盤に打線がつながり、逆転勝利を収めた。同点で迎えた四回無死満塁の好機で、前川広翔主将(1年)に打席が回った。「とにかくつなごう」。3球目のスライダーを捉えると、打球は高々と上がり決勝の右犠飛に。ベンチで仲間とハイタッチし喜びを分かち合った。
29人の部員は全員が1年生。「全員仲がいい」強みはあるが、実戦経験の少なさが課題だった。そこで4月からの約3か月間で練習試合20~30試合をこなし、経験を積んできた。打撃練習では「つなぐ野球」を意識。強打者が並ぶ打線ではないからだ。さらに練習では「本番だと思おう」と集中力を上げる練習を徹底し、「勝ち方が見えてきた」という。
次は3回戦突破へ、前川主将「一つ一つ勝利を目指したい」
次戦は3回戦突破を目指す。前川主将は「一つ一つ勝利を目指したい」と力を込めた。
盛岡北・佐藤寿樹、2点打で一矢報いる
盛岡北は2年・佐藤寿樹選手がチーム唯一の打点を記録した。チームはすでに7点差をつけられていた二回裏二死満塁の好機。フルカウントまで粘り、「1番打者の自分が打って流れを呼び込む」と強気だった。8球目、低めの直球を捉えた打球は右前に抜け、2点打に。一矢報いた。
新チームが始まった昨秋、9番打者を任されたが、県大会地区予選では打撃がふるわなかった。「もっと打てる打者になりたい」。冬場のトレーニングでは、素振りとティーバッティングでこれまでより2、3倍多い1日500~600回、バットを振った。強いスイングが増え、今春、攻撃の起点を作る1番打者を任された。佐々木雄洋監督は「気持ちの強さも買った」と語る。
この日、チームは相手の投手陣に2安打に抑えられた。「来年は相手に警戒される打者に成長して戻ってくる」。目には闘志がみなぎっていた。



