大会5日目の9日、第4試合に登場した霞ヶ浦(茨城)のアルプス席には、吹奏楽部の部員全66人が駆けつけた。前日の8日に県吹奏楽コンクールで金賞に輝いた同部。約2年前に作られたチャンステーマの「魔曲」を甲子園で初披露し、聖地を沸かせた。
「霞ヶ浦の魔曲」誕生の経緯
2024年夏の甲子園出場後、高橋祐二監督から「霞ヶ浦の魔曲となるような一曲を作って」と吹奏楽部に依頼があった。同部OBで副顧問の柏崎優太さん(28)は「経験も知識もなく、何も思い浮かばなかった」という。それでも、締め切り前日、ピアノを前に考え込んでいると曲が頭の中に降ってきた。完成した曲が「Hunter(ハンター)」だった。
「普通のチャンステーマと違う」(柏崎さん)のは、途中でゆったりと転調するところだ。イメージしたのは、球児に立ちふさがる苦難。やがてそれを乗り越えるように曲調は勢いを取り戻す。
スタンドを沸かせた演奏
この日は勝ち越し打が生まれた五回にもハンターを演奏。小気味いいテンポに合わせて応援団が「わっしょい」の声をスタンドに響き渡らせ、六、七回の追加点を呼び込んだ。柏崎さんは「この曲が選手の励みになれば」とエールを送った。



