指定暴力団組長を詐欺容疑で逮捕、受け子グループトップか 被害金は1時間半で転々
暴力団組長を詐欺容疑で逮捕、受け子グループトップか

警視庁は、高齢男性から5500万円をだまし取ったとして、指定暴力団住吉会幸平一家傘下組織の組長(52)と幹部(31)の男2人を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で明らかになった。警視庁は、組長が特殊詐欺事件の受け子グループのトップとみており、一連の事件の被害金が暴力団の資金源となっていた可能性があるとして実態解明を進める。

事件の概要と逮捕の経緯

逮捕容疑は2024年11月5日、別の人物らと共謀し、東京都杉並区の80代の男性に電話で息子らを装い「会社の取引で支払う現金が入ったかばんをなくした」と嘘を伝え、5500万円を騙し取ったというもの。事件にはすでに受け子の20代の男と回収役の50代の男が詐欺罪で起訴されている。

受け子は同日午後5時ごろ、男性の息子の同僚を名乗り、男性から直接5500万円を受け取った。現金は直後に回収役に渡り、幹部が受け取るまで約1時間半だったとみられる。警視庁は幹部が受け子らへの指示を担っていたとみている。

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グループの規模と被害実態

この受け子グループがこれまでに関与した疑いのある特殊詐欺事件は、東京都を含む1都4県で計28件、被害額は約2億円に上る。受け子やそのリクルート役、幹部の運転役など、これまでに計10人が逮捕されている。

警視庁は、一連の事件の被害金が幸平一家の資金源となっていたとみて、グループの組織構造や資金の流れの解明を進めている。特殊詐欺の手口は巧妙化しており、高齢者を狙った被害が後を絶たない。

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