夏の甲子園で躍進する享栄ナインを、アルプス席から懸命に応援する人物がいる。ピンク色の「古豪復活」のハチマキを締め、大きな太鼓を力強く叩きながら観客を引っ張る姿は、まさに応援団の中心。野球部員でつくる応援団の梅田克仁団長(まさと)だ。その全力の応援ぶりから、多くの部員が「一番熱い男」と口をそろえる。
「自分が一番へたくそだった」
甲子園出場を夢見て名門・享栄の門を叩いた梅田さん。しかし、チームのレベルの高さに「自分が一番へたくそだった」とがくぜんとしたという。それでも、控えの自分にできることを考え、誰よりも長く居残り練習を重ねてレギュラーに発破を掛け続けた。
悔しさを胸に、仲間へエール
その努力が実り、春の東海大会では背番号を手にしたが、実際にグラウンドに立つことはできなかった。悔しさを胸に、梅田団長は「『いい顔』で最後まで粘り強く戦い、勝ってほしい」と、スタンドから必死に戦う仲間たちへエールを送り続けている。



