第108回全国高校野球選手権大会第9日の13日、初出場の有明(熊本)は3―2で長崎日大(長崎)に逆転勝ちし、2回戦を突破した。先制された直後の二回に相手の失策で2点を挙げると、三回には二塁打を放った永田晴輝選手が三盗後、野選の間に生還。相手に計10安打を浴びながら、工修哉、斉藤遼汰郎両投手のリレーで逃げ切った。3回戦は大会第12日第2試合で、東日大昌平(福島)と対戦する。
先発・工投手が4回1失点で試合を作る
熊本大会全5試合と、甲子園の1回戦でいずれも先発した工投手が、この日もまっさらなマウンドに登場した。立ち上がりも大崩れしない安定感と、テンポのよい投球が強みだ。
走者を背負いながらも要所を締め、2点リードで迎えた四回には二死一、三塁のピンチを迎えた。「最少失点で抑える」と意気込み、高めにカットボールを投げ込んだ。右直に打ち取ると、この回で降板。4回1失点と試合を作り、エースの斉藤投手に託した。
変化球主体の配球を修正、直球で調子を取り戻す
同じ九州勢の長崎日大は、過去に何度も練習試合で対戦した相手。その経験から変化球主体の配球で臨んだが、二回に連打を浴びて先制を許した。「(変化球を)張られている」。そう感じ、昨秋から約5キロ球速を上げた直球の割合を増やした。試合の中での対応力も発揮し、調子を取り戻した。
「勝負を早まり、追い込んでから甘いところに投げてしまった」と、逆転勝利を呼び込んだ好投にも、まずは反省が口をついた。ただ、この日は先制された直後の攻撃でチーム初安打となる内野安打を放ち、逆転を呼び込むなど攻守で役目を果たした。「次もリードして斉藤につなげる」。初出場で甲子園2勝目に導いた投打の柱が、力強くうなずいた。
実田主将「守り勝つことができた」
実田聡志主将は「粘り強く、取りたいところでアウトが取れ、守り勝つことができた。勝って喜ぶ人たちを見て、頑張ってよかったと思う」と話した。



