第108回全国高校野球選手権大会は8日、1回戦が行われ、青森山田が遊学館を6-5で下し、初戦を突破した。青森山田は相手投手の癖を見抜き、4人が盗塁を成功させるなど、走塁と小技で勝利を掴んだ。
一回、先制の好機を広げる
一回2死三塁から四球で出塁した沖野悠雅は、その後の2球目に「1、2……」と数えてスタート。見事に二塁を陥れると、直後に藤川哲の中前安打で、三塁走者の川久保昂直と共に生還した。
二回には川久保がセーフティースクイズを成功させて1点を追加。三回には2人が盗塁を決め、さらに3点を奪った。
「足は速くない」けど、スタートでカバー
沖野は「足は速くないんです」と笑う。それでも、相手投手のセットポジションからのテンポが単調だと気づき、好スタートにつなげた。三回に盗塁を決めた向井那々瀬も「足が遅くてもカバーできるスタートを大事にしている。力を入れてきたことが出せた」と語った。
青森山田は2024年に4強入りした時のような強打のチームではない。だからこそ、「できることをやる」を意識し、走塁と小技を磨いてきた。この日は「行けたら行け」という指示の下、4人が盗塁を決めた。
沖野は「一人ひとりのレベルは高くないからこそ、こんな形での1勝はプラス」と控えめに言葉を選びつつ、手にした自信をにじませた。



