将棋界の最高棋戦、第39期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第1局が9日、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で始まった。午後6時、挑戦者の服部慎一郎七段(27)が44手目を封じ、立会人の森内俊之九段に封じ手の封筒を手渡して1日目を終えた。
藤井竜王は6連覇、服部七段は初タイトルへ
藤井聡太竜王(24)は昨年、竜王を連続5期獲得し、「永世竜王」の資格を得ている。今期は6連覇がかかる。対する服部七段は竜王戦七番勝負に初登場で、初タイトル獲得を目指す。
前例の少ない力戦形に
第1局は振り駒の結果、藤井竜王の先手に決まった。後手の服部七段は歩を損する代わりに金銀を前線に押し上げる、前例の少ない力戦形に誘導した。両者は一手ごとに小刻みに時間を使い、慎重に読みを入れている。
新聞解説の近藤誠也八段は「1日目の進行は力強さが特徴の服部七段にとって力を出しやすい展開だと思う。藤井竜王も自然な手を続けていて局面は落ち着いている。まだ戦場になる場所もわからず、構想力が問われる将棋だ」と話した。
2日制で10日に再開
竜王戦七番勝負は持ち時間8時間の2日制で行われる。10日午前9時に封じ手が開封された後、対局が再開される。
10年連続の公開対局となった第1局は、特別観戦プログラム「竜王戦プレミアム」の参加者が初手や封じ手に立ち会い、真剣勝負に臨む両対局者を見守った。
【1日目手順】▲藤井△服部▲2六歩△8四歩▲2五歩△3二金▲7六歩△6二銀▲7八金△8五歩▲7七角△5二金▲3八銀△6四歩▲2四歩△同 歩▲同 飛△2三歩▲6四飛△6三銀▲6五飛△4二銀▲2五飛△4四歩▲同 角△4三銀▲6六角△3四銀▲2八飛△8六歩▲同 歩△同 飛▲8八銀△8二飛▲7七角△3一角▲3六歩△4三銀▲8六歩△5四歩▲8七銀△7四歩▲3七桂△6四銀▲4六歩△封じ手 持ち時間=各8時間△4・09分▲3・30分 44手