西山朋佳白玲が白玲戦防衛、女性初の棋士資格獲得へ王手
西山朋佳白玲が白玲戦防衛、棋士資格獲得へ

第6期白玲戦七番勝負第5局が10日、金沢市で行われ、挑戦者の福間香奈女流四冠(34)が投了し、西山朋佳白玲(31)が防衛を決めた。これにより、西山白玲は日本将棋連盟が新設した制度に基づき、女性初の「棋士」となる資格を獲得した。

防衛直後の会見で権利行使を保留

対局は午後5時半に終了。西山白玲は表情を変えず、口を真一文字に結んでいた。約1時間20分後の記者会見では、約30人の報道陣から棋士になる権利の行使について問われ、表情をやわらげ、「冷静になり、お世話になっている方や家族とも話し合って決めたい」と保留を明言した。

棋士資格を得たことについては、「女流棋界が活性化する動きでありがたい」と述べた。

第3の道でつかんだ夢

西山白玲は大阪府大阪狭山市出身。プロ制度には男女の区別がない「棋士」と女性限定の「女流棋士」があり、2010年に棋士養成機関の奨励会に入った。最終関門の三段リーグに挑み、棋士となる四段を目指したが届かず、年齢制限を待たず21年に退会した。

その後、女流棋士になり、現在は女流五段。ライバルの福間女流四冠と共に女流棋界を牽引する中で、24~25年には「棋士編入試験」を受験。若手棋士との五番勝負で3勝すれば棋士になれたが、2勝3敗だった。

日本将棋連盟は昨年、白玲を通算5期の獲得で棋士になれる制度を新設。昨今の女流棋界の実力向上などを受け、導入に踏み切った。「真剣勝負の場で自分を磨きたい」。まだ女流棋士になる前、そう話していた西山白玲にとって、第3の道でついに、夢への扉がひらいた。