ソウルの老舗日本居酒屋「つくし」が閉店、在韓日本文化財とも称された名店
ソウルの老舗日本居酒屋「つくし」が閉店、在韓日本文化財とも

ソウルで日本居酒屋の老舗「つくし」が先週、店じまいした。韓国人の経営で2000年の開店以来、日本人駐在員に親しまれ、最も日本的な雰囲気の店として韓国メディアでもしばしば紹介された。ソウルにおける居酒屋ブームの草分けの一軒でもあった。

日本統治時代の木造民家を利用した店

店は日本統治時代の古びた木造の民家を利用しており、場所はソウル駅と龍山駅の間の南営駅近く。昔は鉄道や軍関係の日本人が多く住んだ地域だ。日本家屋典型の2階建てで、店に入ると壁際に階段があり、上がると8畳一間で押し入れや床の間も残っていた。

「在韓日本文化財」と称された建物

この夏、日本時代が終わって81年だから築90年にはなるか。ソウルの都心では今どき珍しい建物だった。韓国人を連れていくとみんな興味津々だった。2階の床の間に営業用の冷蔵庫がドーンと置いてあったので「こりゃ、まずいよ」と取っ払ってもらったこともある。筆者指定の〝在韓日本文化財〟だった。

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閉店理由は健康問題と若者の酒離れ

店じまいの理由は女主人の健康問題というが、韓国の若者が最近、あまり酒を飲まなくなったとの事情もあるようだ。また、物価高や人件費高騰では個人経営は厳しい。赤ちょうちんがぶら下がった古ぼけた小っちゃな店こそ「日本居酒屋の風情!」と激励し続けてきたが、一帯は再開発指定地域であの建物もいずれなくなるとか。

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