台風25号で増水した千葉県北部の印旛沼から陸に流れ着いた水草の処分が問題となっている。特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」が含まれ、拡散を防ぐため、厳重に密閉して焼却処分するか、枯らす必要がある。大量の水草の処分に住民らは頭を悩ませている。
貸しボート店に大量の水草
佐倉市臼井田の西印旛沼のほとりにある貸しボート店では28日、従業員らが大量の水草を1か所に集める作業に追われていた。代表の川又圭史さん(45)は「この量を処分するのに、どれだけ時間がかかるだろう」と途方に暮れた。
台風の影響で店舗は水没し、22日朝に大量の水草が店の敷地に流れ着いた。水が引き、知人らと水草をかき集めたが、腰の高さまで積み上がるほどの量で、数か所に積んだ水草の一部は敷地外の歩道にはみ出した。
「地球上最悪の侵略的植物」
ナガエツルノゲイトウは南米原産の水草。茎がちぎれやすく、切れ端からでも根が生えるほど繁殖力が強い。水路を詰まらせ、稲の収穫を妨げる恐れもあって「地球上最悪の侵略的植物」とも言われる。
外来生物法は、特定外来生物を密閉せずに移動・保管することを禁止している。流れ着いた水草には在来植物のオニビシも混ざっており、選別は困難だ。
処分の原則と住民の訴え
市によると、流れ着いた水草はその土地の所有者が処分するのが原則という。川又さんは「我々だけでは処分は難しい。行政に動いてもらわないと困る」と訴えている。