ミャンマー地震、サイクロン被害の衛星画像分析結果を公開
ミャンマー地震・サイクロン被害の衛星分析結果公開

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2026年6月22日、ミャンマー中部で発生した地震と、その直後に上陸したサイクロン「モカ」による被害状況を、人工衛星「だいち2号」の画像分析に基づいて公表した。分析結果によると、地震の震源地周辺では複数の建物倒壊が確認され、サイクロンの影響で広範囲にわたる浸水被害が発生している。

地震とサイクロンの連続災害

地震は2026年6月20日、ミャンマー中部のマンダレー管区を震源として発生。マグニチュードは6.8、震源の深さは約10キロメートルと推定されている。この地震により、少なくとも50人が死亡、200人以上が負傷したと現地当局が発表している。さらに、翌21日にはサイクロン「モカ」がミャンマー西部のラカイン州に上陸。最大風速は秒速50メートルを超え、沿岸部を中心に甚大な被害をもたらした。

衛星画像による被害把握

JAXAは、地震発生直後から「だいち2号」による緊急観測を実施。合成開口レーダー(SAR)を用いた画像分析により、震源地周辺の地表面の変化を詳細に捉えた。分析の結果、マンダレー市内では少なくとも30棟の建物が倒壊し、周辺の道路にも亀裂が生じていることが確認された。また、サイクロン通過後には、ラカイン州のシットウェ周辺で約200平方キロメートルが浸水していることが判明。水田や集落が広範囲に水没している状況が明らかになった。

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国際的な支援の動き

この連続災害を受け、国際社会では支援の動きが加速している。国連ミャンマー事務所は、緊急援助として食料や医薬品の提供を開始。日本政府も、JAXAの衛星画像データを基にした被害状況の把握を支援している。JAXAの担当者は「衛星画像は、現地にアクセスできない状況でも被害の全体像を把握する上で極めて有効だ」と述べている。また、ミャンマー国軍は、被災地への支援物資輸送を開始したが、一部地域では治安悪化により輸送が遅れているとの報告もある。

今後の課題

今回の災害では、地震とサイクロンが短期間で連続して発生したことで、被害が拡大した。気象庁の専門家は「気候変動の影響で、こうした複合災害のリスクが高まっている」と警鐘を鳴らす。JAXAは今後も継続的に衛星観測を実施し、復旧・復興の進捗状況を監視する方針だ。被災地では、避難所での衛生状態悪化や感染症の発生が懸念されており、早急な支援が求められている。

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