深刻な熱波に見舞われている欧州では23日、山火事がイタリア、フランス、スペインの広い範囲で猛威を振るっている。強風にあおられた火災から逃れるため、被災地からは数千人が避難を余儀なくされた。
イタリア:シチリア島で火災続く、消防士1人死亡
イタリアのシチリア島では、火災が数日にわたり数十か所で続いており、消防士と森林警備隊、市民保護局の職員約6000人と航空機が消火活動に当たっている。イタリアのマッテオ・ピアンテドージ内相によると、消防士1人が消火活動中に命を落とした。
市民保護局の報道官はAFPに対し、シチリア島の状況は「深刻」、火災は「記録的な高温と極度の乾燥によって急速に拡大している」と語った。隣接するカラブリア州でも160件以上の火災が報告されており、地元市民保護当局は「悪意ある者たち」による意図的な放火が原因だと非難した。
フランス:ボルドー近郊で1万人以上避難、消防士2人死亡
仏南西部のボルドー近郊では、沿岸部の松林で山火事が猛威を振るい、キャンプ場やその他の宿泊施設から1万人以上の観光客が避難した。当局によると、ル・ポルジュで発生した火災では22日以降、2000ヘクタールが焼失した。21日には、ボルドー空港近くで消火活動に当たっていた消防士2人が死亡している。
スペイン:トレド市近郊の火災は鎮静化、グアダラハラ県で消火活動続く
スペインでは23日、首都マドリード南方のトレド市近郊で前日に発生していた大規模な山火事で火の勢いが弱まり、脅威にさらされていた複数地域の住民の多くが帰宅可能となったと、非常事態対策当局が発表した。一方、マドリードの北約100キロに位置するグアダラハラ県では、先週16日に発生した山火事で、これまでに3万2000ヘクタールが焼失。さらに大規模な山火事に対し、現在も数百人の消防士が消火活動を続けている。



