地方出身の東大合格者、48%から38%に激減…背景に「便利さ」と「刷り込み」
地方出身の東大合格者48%→38%に激減 背景に便利さと刷り込み

過去20年間の東京大学合格者の内訳を見ると、地方出身者が48%から38%へ減少している。東大出身の著作家・西岡壱誠さんは「地方から東大は難しい、という思い込みや刷り込みを持つ高校生が増えているのは現代の生活環境が影響している」という。

子どもの未来が狭まる「便利さ」の弊害

昔の子どもたちは、日常のなかで“考える”機会が多くありました。外で遊ぶといっても、遊び道具は限られています。ボール、縄跳び、木の枝や段ボール、身近な小物を用いて、自分たちで考えて、独自の遊びをつくったり、自分たちのルールで遊びをカスタマイズしたりしていました。

スマートフォンもアプリもないので、電車に乗るにも時刻表を自分で確認し、乗り換えや時間を計画したり、道を歩く際も地図や道路標識を頼りに自分でルートを判断したりしていました。当時は、家のなか以外でも、小さな計画力や判断力の訓練ができたのです。

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スマホやSNSで教育格差が拡大

しかし現代では、便利な道具や情報があふれ、日常のなかで試行錯誤する機会は大きく減っています。遊びは既製のツールに頼ることが多く、完成されたルールのなかで楽しむ。移動もスマートフォンで検索すればルートや時間が一瞬でわかる。便利な環境のなかで、「自分で考える必要」がほとんどなくなってしまっているのです。

それだけでなく、今の子どもたちは進路選択が不自由になっているのではないかともいわれています。スマートフォンやSNSで情報を簡単に手に入れられる時代において、大学や職業、働き方の情報はいつでも入手可能です。YouTubeを開けば、勉強方法や資格取得方法も、数えきれないほど検索できます。

ところが、今の環境のほうが教育格差は広がっていると指摘されています。地域によっては、偏差値上位の大学を目指す人が少なくなり、都会の名門高校ばかりが難関大学の合格を手にしています。

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