被害の概要
28日に熊本県で最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」で、県災害対策本部は29日、死者12人、心肺停止6人を含む人的被害が82人に上ると発表した。
イオンモール爆発
嘉島町の商業施設「イオンモール熊本」では、使用するLPガスが原因とみられる爆発が発生。10人が救助され、うち20歳代の女性2人を含む3人が死亡、1人が心肺停止となった。イオンによると、亡くなった3人は専門店の従業員で、他に3人と連絡が取れていないという。
木原官房長官は29日の記者会見で「詳細な原因は調査中」としつつ、「昨日の消防・警察の捜索時、建物内でガス臭がしたという報告が入っている」と述べた。専門家からは、破損した配管から漏れて充満したガスに引火し、爆発が起きた可能性が指摘されている。
イオンの吉田昭夫社長は29日夕、熊本市で記者会見を開き、「尊い命が失われたことを大変重く受け止めている」などと遺族らに向けて謝罪した。
日本製紙工場の被害
八代市の日本製紙八代工場では煙突が折れ、7人が救助され、うち5人が死亡した。他に4人の安否が分かっていない。
その他被害と救助状況
甲佐町では、工場の鉄骨が落下して従業員のベトナム人男性(20歳代)が死亡。八代市では日本製紙とは別に3人の死亡も確認された。心肺停止の他の5人はいずれも氷川町で発見された。
29日午後2時時点で、地震による家屋の倒壊や火災などの110番は計353件あった。これまでに救助が必要だった58件のうち、イオンと日本製紙の現場など4か所で救助活動が続いている。
地震活動と注意喚起
気象庁によると、28日夕の最大震度7の地震発生後、29日午後6時までに震源周辺で震度1以上の地震が計207回発生。うち、震度5弱は3回、震度4は11回だった。同午後10時19分頃にも八代市などで震度5弱を観測する地震があり、緊急地震速報が出された。同庁は、1週間は最大震度7程度の地震に注意を呼びかけている。



