能登半島地震で大きな被害を受け、休業が続く和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」(石川県七尾市)は25日、7階建ての新館を建設し、28年度末の営業再開を目指すと発表した。場所は温泉街中心部に近いグループの別邸跡地で、同日、地鎮祭を執り行った。設計は建築家の隈研吾さんの事務所が手がける。
地震からの復興へ、新館建設と伝統工芸の活用
加賀屋は1906年創業。地震で建物が損傷し、今年4月に公費解体の作業が始まった。地鎮祭には、加賀屋の渡辺崇嗣社長や隈さんら約40人が参加し、工事の安全を祈願した。
渡辺社長は終了後、報道陣の取材に「地鎮祭を迎えられて安堵している。最高のおもてなしができるよう準備を進めたい」と語った。ロビーや客室には、加賀屋が所有する輪島塗や加賀友禅の作品を配置し、伝統工芸の魅力を体感できるようにする。
隈研吾さんの思いと和倉温泉の現状
隈さんは「加賀屋が培った歴史を受け継ぎながら、さらにワンランク上を目指したい」と述べた。和倉温泉は、能登半島東側の七尾湾に面した県内有数の観光地。加賀屋以外の旅館やホテルも被災した。



