徳島県内12件の建造物、国登録有形文化財に答申 旧郵便局や神社本殿
徳島県内12件の建造物が国登録有形文化財に答申

文化審議会は17日、徳島県吉野川市山川町の「旧山瀬郵便局」や「旧富本家住宅洋館」など11件と、同県阿南市津乃峰町の「津峯神社本殿」を国登録有形文化財(建造物)とするよう文部科学相に答申した。登録されれば県内の国登録有形文化財(同)は234件となる。

旧山瀬郵便局と旧富本家住宅洋館

吉野川市教育委員会によると、富本家は藍商として財を成した豪農の分家で、市郎氏は山瀬郵便局長を務めた。1913年に建てられた郵便局は、木造2階建ての寄せ棟造り桟瓦ぶき。出窓の上の屋根は三角形の千鳥破風で飾られている。1994年まで使用されていた。

同じ敷地内で1932年に建てられた住宅の洋館は、郵便局と同じ様式の木造2階建て。1階の応接室や2階のダンスホールの床は寄せ木張りで、金属製の天井には細かい装飾が施されている。洋館の北側に渡り廊下でつながる裏座敷は、床の間や床脇、付書院を備えた近代和風建築で、1933年に建てられた。

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津峯神社本殿

津峯神社は津乃峰山頂にある。阿南市文化振興課によると、本殿は江戸時代末期に建てられた。木造平屋の一間社流造りで、こけらぶき。正面の軒に弓なりに盛り上がった唐破風が付いている。市内の那賀川流域で同時代に流行した建築様式を伝え、竜や仙人、草花などの豪華な彫刻が各所に施されていることも評価された。

ほかは蚕家、納屋、芋蔵、給水塔、本門、中門、棟門、石垣塀。細部に意匠を凝らす質の高さや建築当時の姿をとどめていることなどが評価された。いずれもイベント時以外は一般公開していない。

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