キャリア・教育分野において、女子学生が理系学部に集まる背景には、就職の強みがあるにもかかわらず、女子率が停滞している現状がある。ノンフィクションライターの杉浦由美子氏が2026年6月22日に報じた記事によると、大学側は試行錯誤を続けている。
情報系学部のイメージと女子学生の障壁
情報系の学部は多様だが、工学部の情報工学については、「小さい頃からプログラミングが得意で大好きな子しか行けない」というイメージが根強い。関口教授は「プログラミングの世界で求められるのは今も昔も『発想力がある人材』。男女で差はない」と話す。発想力があれば活躍できるが、多くの女子生徒は「マニアックな世界でやっていけるのか」「特別に数学が得意な人じゃないとついていけないのでは」と感じ、情報工学を候補から外してしまう可能性がある。
基礎学力があれば入門可能だが、自己排除が課題
女子でも基礎学力が高ければ、大学に入ってからの学びで情報工学の専門性を高める余地がある。しかし、入り口に立つ前に自分で門を閉じてしまう「もったいなさ」が現場では繰り返し語られている。
小中段階からのロールモデルと手触り体験
状況を変えるには高校の進路指導だけでは不十分だ。芝浦工大は女子高校生対象のサマーインターンやオープンキャンパスで、研究室見学に加え、「この学科を出たらどんな会社でどんな仕事をしているか」を具体的に伝えるプログラムを実施。現役学生や卒業生も参加し、女子中高生が「少し先の自分」を思い描けるようにしている。
就職をどう意識しているか
就職の強みが理系選択の動機となる一方、女子率向上にはロールモデルの提示や早期からのキャリア教育が鍵となる。大学の取り組みは続いている。



