ユニバーサルデザイン・アドバイザーで亀山市在住の中川桃子さん(36)が19日、伊勢市立小俣中学校(仲地正俊校長)で人権教育講演会を行った。小俣地区の小、中学校の教職員約120人を前に、「誰もが同じ目線で語り合い、行動することが大切」などと障害福祉のポイントを語った。
教職員への初めての講演
教職員への講演は初めて。質疑応答で、児童や生徒と接する際の助言を求められた中川さんは、言葉遣いの一例を紹介した。
授業や給食、懇談が終わった後、先生が時々、「桃子さんを玄関まで連れていってあげてください」と児童たちに声を掛けることがあるという。自然な流れの中での発言だが、中川さんは「連れていかれるの? 一緒に歩くのではないの」と違和感を覚えることがある。
「してあげる」表現の課題
「してあげる」という表現は通常、子供や助けが必要な人、立場の弱い人に向けられる。授業や給食の後、帰り道も児童と一緒に楽しく歩きたいと思う中川さんは、先生の何げないひと言で「目線がずれてしまう」と感じるそうだ。
児童や生徒も敏感だ。後日、送られてくる感想文には、「困っている人がいたら、助けてあげたい、声を掛けてあげたいと思いました」という表現が目立つという。「助けたい、声を掛けたい」でいいのではないか――。言葉のちょっとしたニュアンスの違いに気づいてほしいと訴えた。
教員の感想
教員2年目で市立小俣小学校の徳田来世さん(24)は「同じ目線で接することの大切さを学んだ。自分に何ができるか考えたい」と話した。



