著者の西岡壱誠氏(一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事)は、近くで見てきた東大出身者の中で、明らかに活躍している人にはほぼ例外なく「極端なところ」があると指摘する。
具体的には、「他のことはいったん全部無視して、これだけをやろう」と決められる人。周りが「そんなことに時間かけて意味あるの?」と首を傾げるようなことに、平然と全リソースを突っ込める人。指示された瞬間、細かい懸念を全部飲み込んで「わかりました、やります」と動ける人だ。
麻雀に全リソースを注ぐ東大生
わかりやすい例として、西岡氏は麻雀が大好きすぎて、休みの期間ずっと麻雀しかやっていない東大生を挙げる。頭のいい彼であれば、「麻雀に何百時間注いだって、キャリアには何の役にも立たない」ことは当然わかっているはずだ。それでも、わかった上でやる。「意味あるのかな」を考えない。
西岡氏によると、これは実は東大生の中では稀有なスキルだという。東大生は「考える」ことは得意だが、この彼は「あえて考えない」というスキルを持っている。頭がいいからこそ普通なら考えてしまうところで、あえて考えないという判断を無意識に選んでいる。
「あえて考えない」が社会で強い理由
こうした人は社会に出ても強い。目の前のプロジェクトに全リソースを注ぐ判断を迷わずできるからだ。「他にもやることあるよな」「本当にこれが最適解かな」で立ち止まらない。
西岡氏は、『PLUTO』のロボットにたとえ、彼らはすでに「一つの強烈な方向性」を自分の中に埋め込んでいる状態であり、だから起動でき、走れると説明する。



