子供の学力を左右するのは、机に向かってドリルを解く時間だけではない。家庭内での何気ない親子の会話こそが、脳を刺激し、学習能力を飛躍させる最強の環境となる。研究によれば、知識の差は浴びる言葉の数ではなく、会話の質にあるという。
日常の会話で語彙力を伸ばす
例えば、子どもが「赤いお花、きれいだね」と言ったとき、親が「そうだね、きれいだね。さあ、どんどん歩くよ」と返すと会話が途切れる。しかし、「本当だ、鮮やかな赤色だね。この花びらの形、何かに似てない?」と返すと、子どもは「金魚のヒレみたい!」と答え、さらに「触ってみるとどんな感じ?」と問いかけることで語彙力と観察力が飛躍的に向上する。このように形容詞や比喩を意識させる工夫が重要だ。
IQが伸びる家庭の共通点
知育メソッド協会代表理事の高橋和弘氏は、日常の何気ないシーンを「実況中継ごっこ」に変えることを提案している。親子で爆笑の渦に巻き込みながらも、IQを高める近道となるという。子どもが年齢と不釣り合いな難しい言葉を大真面目に言い出したら、それは成功のサインである。単なる事務的なやりとりで終わらせず、子どもの思考を一歩先へ促す問いかけの工夫が鍵を握る。
本稿は、高橋和弘『10歳までにIQを最大化する知育メソッド』(大和出版)の一部を再編集したものです。



