小6がパソコン組み立て挑戦、マウスコンピューター飯山工場で過去最大規模の親子イベント
小6がパソコン組み立て挑戦、マウスコンピューター飯山工場で過去最大規模の親子イベント

マウスコンピューターの『親子パソコン組み立て教室』が8月14日・15日、長野県の飯山工場で開催された。今年で14回目を迎え、全国の小学6年生と保護者を対象に、計76組が参加する過去最大規模となった。

全国から集まった親子、思い思いのパソコンを組み立て

この教室は、参加費無料で、自ら選んだ製品を定価の3割引きで購入できることから、毎年高い人気を誇る。会場には長野県内だけでなく、全国各地から参加者が集まった。

滋賀県から母親と車で6時間かけてやってきた男の子は「ずっと来たかったから参加できて嬉しい」と話し、「自分でネットを見て、パソコン組み立て教室を知りました。お母さんに話して応募したんです」と自らリサーチしての参加だったことを明かした。実際の組み立てについては「電源の配線をするところが難しかったけど、すごく楽しかった!」と充実した表情を見せた。

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地元・長野市から参加した男の子は、以前兄が参加した際に付き添いで来て以来、待望の“主役”としての参加。「部品点数が多かった」とこぼしつつも、「このPCで早くゲームをしてみたい!」と完成したパソコンを前に笑顔を見せた。一緒に参加した父親も「半分は自分、半分は息子のためですね」と笑い、親子そろって達成感を味わっていた。

工場スタッフが“先生”に、本格的なものづくり体験

イベントは単にパーツを組み立てるだけではなく、本物のパソコン生産ラインを持つ工場ならではの本格的な体験プログラムが用意されている。冒頭の“入学式”では、マウスコンピューター代表取締役社長の軣秀樹氏が登壇し、「夏休みの思い出に、子どもたちにものづくりの体験をしていただきたいという思いでスタートしました。世界に一つだけの自分のパソコンを楽しんで作っていただき、家に帰った後はこのパソコンで色々なことを学んでほしい」と激励の言葉を贈った。飯山市の江沢市長も駆けつけ、参加者を歓迎した。

入学式の後、各参加者には工場スタッフが“先生”として帯同し、広大な工場内の倉庫へ。「部品を探せ!」と書かれたマップを手に、自身のパソコンに必要なパーツを集めていく。実際の工場スタッフと同じように、宝探し感覚で部品を集める子どもたちの表情は真剣そのものだ。

その後は、部品の役割やCPUの取り付け方などを学ぶ「親子トライアル」を経て、本番の組み立て作業へ。子どもたちが自分で選んだパソコンは、スタンダードな『mouse』ブランド、ゲーミングPCの『NEXT GEAR』、フルタワーの『G TUNE』などさまざまだ。

子どもたちは“先生”から手厚いサポートを受けながら、一つひとつのパーツを組み込んでいく。マザーボードを設置したり、ネジを巻いたりと精密な作業に悪戦苦闘しながらも、徐々に形になっていくパソコン。一つの作業を終えて「ヨシ!」と思わず声を上げる子どもたちは、小さな職人のような頼もしさを見せた。

そして、すべての工程を終えて迎えるのが「起動確認」。電源ボタンを押し、モニターに画面が映し出されると、会場のあちこちから安堵のため息と歓声、拍手が巻き起こった。

14年続く教室の意義と今後の展望

会場で子どもたちの奮闘を見守っていた軣社長は、14年続く本教室の意義について「自分で使うものを自分で作ることは特別な経験であり、必ず将来に役立つものだと信じています。日本のものづくりが薄れてきている中、形あるものに仕上げていく経験を提供することで、子どもたちの将来の選択肢を増やせれば」と語った。

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また、参加する子どもたちの意識の変化にも触れ、「コロナ前は『親御さんがパソコンが欲しいから』という理由が多かったですが、今は『子ども自身が使いたいから、ゲームがしたいから』とゲーミングPCを選ぶお子様が増えています。日本は世界的に見て子どものPC使用率が低い。これをきっかけにPCに触れてもらえるのは嬉しい傾向です」と期待を寄せた。

さらに、本イベントは地域観光と掛け合わせた地方創生という側面も持つ。今年の参加者は長野県外からの割合が多く、過去には山口県や北海道からの参加者もいるなど、全国的な広がりを見せている。昨年からは飯山市の「千曲川河畔納涼花火大会」に合わせて開催しており、参加家族向けに花火大会の観覧席を用意。今年は新たに、工場内で伝統工芸の灯籠作り体験も実施した。

軣社長は最後に「継続していかなければやる意味がないと思っています。毎年アップデートさせながら、イベントを成長させていきたい」と語った。