元横浜高校野球部監督の渡辺元智さんが17日に亡くなったことが分かった。渡辺さんは、変わらぬ信念と、時代と共に変わり続ける柔軟性を併せ持ち、高校野球監督として半世紀にわたって輝き続けた。
「野球を通じて人生の荒波のくぐり方を学んで欲しい」
渡辺さんは「野球を通じて人生の荒波のくぐり方を学んで欲しい」とよく語った。礼儀にはうるさいが、必要以上に細かいルールはつくらず、選手の自主性や創造性を重んじた。
「チームに何が必要で、自分は何ができるか」を考えるよう指導し、「目標がその日その日を支配する」「人生の勝利者になれ」と説いた。
時代とともに変化した指導法
その指導法は時代とともに変化した。1968年、24歳で母校の監督に就任。当時の神奈川県には、70年夏に全国制覇する原貢監督の東海大相模が君臨していた。
「合宿中に選手が逃げないよう、自分の足と選手の足をロープでつないだこともある」と振り返る当時の指導ぶりは、「落ちこぼれの甲子園」(軍司貞則著、講談社)に描かれたほど、激しいものだった。
教員免許取得と全国制覇
73年に選抜大会で初出場優勝。その後、夜間大学に4年間通って教員免許を取得し、「教員として生徒全員に目配りできるようになった」という。そして35歳の80年夏、選手権大会で全国制覇を果たした。
90年代以降は、卓越した野…



