英紙サンデー・タイムズは15日、英国がウクライナに供与した無人機がロシア領内への長距離攻撃に初めて使用されたと報じた。同紙は、英国とウクライナの協力関係が「新たな段階に入った」と伝えている。ロシアが反発し、欧州との緊張が高まる恐れがある。
過去半年以内に使用開始か
同紙によると、英国供与の無人機はロシア領内への長距離攻撃で「過去半年内」に使われ始めた。ロシア南部ボルゴグラード州やモスクワ近郊の製油所などを標的にしたという。これまで英国が供与した巡航ミサイルや無人機の使用は、ロシア領内深くへの攻撃では確認されていなかった。
モスクワ周辺で過去最大規模の無人機攻撃
ウクライナは無人機による長距離攻撃を強めており、モスクワ市長によると、15日夜から16日朝にかけてモスクワ周辺で無人機約600機による攻撃があった。タス通信などによると、モスクワ周辺への攻撃としては最大規模となった。
ロシア当局によると、モスクワ近郊では1人が死亡、6人が負傷したほか、ロシア通販会社ワイルドベリーズなどの倉庫で火災が発生した。ロシア南部ロストフ州では5人が死亡した。
ロシア国防省が発表、今後の緊張高まる恐れ
ロシア国防省は16日、各地で計822機の無人機を撃墜したと発表している。この攻撃で、英国供与の無人機が使われたかどうかは不明だ。
英紙デイリー・テレグラフは16日、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)加盟国を射程に収める無人機の発射施設10か所について、整備を進めていると報じた。



