奈良県にある「奈良シニア大学」には、平均年齢74歳の学生約350人が在籍し、活気あふれる学びの場となっている。多彩な講師を迎えた講義に加え、34種類ものサークル活動が学生同士の交流を促進し、人生後半における新たな出会いと成長の機会を提供している。
古都ならではのカリキュラムと学生の変化
午後の選択科目では、県内の史跡を巡る課外授業「史跡探訪」が人気だ。歴史深い古都・奈良だからこそ実現するカリキュラムであり、中には学んだ知識を生かして地域のボランティアガイドとして活動する学生もいる。初老の男性は「歴史深い場所に住みながらも、実は知らないことばかりでした」と語り、忙しい社会人時代を終え、生まれ育った土地への理解を深める喜びを感じている様子だ。
受け身ではない学びの場
奈良シニア大学の大きな特徴は、学生が単なる受け身の受講生に留まらないことだ。俳句、音楽で若返り、スマホなど34のサークルがあり、学生は自由に入部できるほか、自らサークルを立ち上げることも可能だ。例えば、川柳サークルで講師を務める学生や、「史跡探訪」の授業でガイドを担当する学生もいる。長年培った知識や経験が、ここでは生き生きと活用され、提供されている。
文化祭と服装の変化
年1回の文化祭では研究発表や作品展示が行われ、学生たちは自身の趣味や興味を披露し合い、互いに受け入れて楽しんでいる。また、学びや仲間との交流を通じて生活に「張り」が生まれ、服装にも変化が見られるという。学生たちは外出着や活動的な服装を選ぶようになり、外見からも意欲的な姿勢がうかがえる。



