浪人したから人生が劇的に変わった:57歳が29年間諦めず小説出版を果たした理由
浪人したから人生が劇的に変わった:57歳が29年間諦めず小説出版

浪人したことで人生が「劇的に」変わったという57歳の男性が、28歳から小説の新人賞に21回落選しながらも29年間書き続け、念願の小説出版を果たした。その原動力は、浪人時代に培った「腹をくくる力」と「内面の形成」にあったという。

浪人生活で急成長、偏差値70超え

集中して勉強を続けた宮本さんは、最初の3〜4カ月で成績が急上昇。河合塾の模試では偏差値70前後を記録し、旧帝国大学の模試でもC〜B判定が出るようになった。志望校や志望学部についても、建築系の学科を受ける意志が固まった。

「勉強が終わったら何やろうと思っていましたが、やりたいことは何もありませんでした。医学部に行ったら医者になるしかないと思ったので、いざとなったら親父の後を継げる建築学科を受けようと思いました。将来やりたいことが大学で見つかったら、建築の仕事をしなくてもいいかな、くらいに思っていました」

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

九州大と早稲田に合格、父の助言で進学先を決定

1年の勉強を経て臨んだセンター試験は9割弱の得点率。この結果を受けて九州大学工学部と早稲田大学理工学部建築学科を受験した宮本さんは、両方に合格した。

父から「将来的にゼネコンに入るなら早稲田の方が出世している人が多いぞ」と強く勧められたことと、全国の模試でいつも冊子に名前が載っていて東大に受かりそうだったのに落ちて現役で早稲田に行った小学校の同級生のことを思い出し、早稲田大学に進学を決めた。

浪人期間は「自分探し」の期間でもあった

こうして自分探しの1年の浪人期間を終えた宮本さん。浪人してよかったことを聞くと「腹をくくれたこと」「内面ができたこと」、頑張れた理由を聞くと「地元から出たい一心」と答えた。

「父は高卒だったので、大学を出た人に現場で小馬鹿にされるような場面もあったと聞きました。だから自分がバカにする側に行くのが、父の世界をバカにする側に移るようで、高校時代は勉強することに後ろめたさがありました。

でも浪人をしてからは切羽詰まったおかげで大学に行くしかないと腹をくくれました。また、浪人の時に友達を作らず自分とだけ対話していたおかげで、内面のようなものができた気がしました。それが後に小説を書くことへの原点になったと思っています」

小説に心奪われて

(続く)

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ