「音読」宿題が録音提出に変化、読解力向上には大人が聞く方が効果的
音読宿題が録音提出に変化、読解力には大人の聴取が効果的

小学生の定番宿題であった「音読」が、学習用端末に向かって読み上げた録音データを提出する形に変化している。2021年度から本格化した「1人1台端末」の活用により、端末を使った宿題提出が定着したことが背景にある。しかし、保護者が目の前で聞く従来の方法と、画面に向かって声を出す方法とで、読解力向上に同じ効果があるのか疑問視する声が上がっている。

大人が聞くことの重要性

読解力研究で知られる国立情報学研究所の新井紀子教授は「可能なら、大人が聞いた方が絶対に良い」と断言する。音読は言葉の意味の理解という基本的な力を見極めるのに有効であり、適切な働きかけがあれば、つまずきを予防できると指摘する。

AI評価の現状と課題

新井教授らは子どもの音読を評価するAIの研究を進めているが、「まだ道半ば」だと語る。子どもの音声データが少なくAIの学習が不十分であることに加え、子どもが間違いを正して読み直すと、AIが誤読と判断してしまう問題があるという。

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録音提出のメリットとデメリット

一方で、録音提出には保護者が忙しい家庭や母語が日本語でない家庭でも宿題がスムーズに進む利点がある。また、「サインだけ」のごまかしができない点もメリットだ。しかし、読解力向上の面では、依然として人間が直接聞く方が効果的とされ、端末に向かう子どものそばで、できるだけその声を聞くことが推奨される。

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