浪人したら人生が劇的に変わった 東大の研究室を出禁になり、28歳で神戸大学医学部へ編入し32歳で医師免許を取得
研究室を出禁になった元東大生、28歳で医学部編入し32歳で医師に

「早稲田での生活は楽しかったですが、そこで受験勉強をやるのはよほどの精神力がないとできませんでした。遊びたい欲を抑えながらやったのは、ある種ストイックな経験でしたね」

こう語るのは、科学者を志して東大に進学したものの研究室を出禁になり、28歳で神戸大学医学部へ編入、32歳で医師免許を取得した榎木さん。大学浪人と編入浪人を経験した彼は、それぞれの浪人時代に意味があったと振り返る。

浪人生活をどう振り返るか

榎木さんは、大学浪人生活と編入浪人生活のそれぞれについて、次のように語った。

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「一つの目標を決めて、時間管理も含めて厳しい状況に置かれたことは良かったと思います。損得だけじゃなくて、やりたいことに向かって1年を費やす経験はあってもいいのかなと思います」

「学士編入の時は、後がないという切迫感・不安があったのが良かったと思います。博士号も取れず次の人生も決まっていなかったので、もしこの試験を突破しなかったら自分はないという覚悟が決まりました。20代後半の浪人は世間体も含めてかなりしんどく、追い詰められた感じでしたが、ある種それが良かった面もあったと思います」

32歳で医師免許を取得

28歳で神戸大学医学部3年次に編入した榎木さんは、8浪相当の年齢での学び直しを経て、32歳で医師免許を取得する。研修医制度の2年間の義務研修を経る中で、病理診断という専門分野に惹かれていった。

「東大で研究をしていた時に顕微鏡を見ていたので、それと近いことをやる病理診断が自分に合っていると感じました。研究者になりたかった気持ちと、医師として働く部分が重なる分野でした」

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