「大学生の不登校」AI中退予測が示す傾向とは? 入学直後の成績低下でリスク判明、大学に求められる早期ケア
「大学生の不登校」AI中退予測が示す傾向とは? 入学直後の成績低下でリスク判明、大学に求められる早期ケア

児童生徒だけでなく、大学生の不登校も懸念されている。白鳥成彦氏ら(「予測GPAの推移を用いた1年次春学期学修状態の類型化」、2022)の研究では、最終的に中退に至る学生の成績低下のパターンは、入学後3〜5週目あたりまでにほぼ固まることがわかった。つまり、入学直後のゴールデンウィーク前後までに、中退リスクがある学生は見えてくるという。

学期中盤には成績傾向が判明

週ごとの予測GPAの推移(都内大学文系の学生データ)を見ると、学期中盤には成績傾向がほぼ見えてくる。とくに成績が低下したグループ8・9(gr_8・9)は、ゴールデンウィーク(授業第3回から第5回目の間)までに学修状態が定まっており、早期ケアの重要性が示唆される。

ゴールデンウィーク前が分岐点

また、不登校になりやすいのも1年次春学期のゴールデンウィーク前の時期で、この時期に不登校になった学生の8割程度は、その後も欠席が続くか、休学・中退に至る。まさに、学生を大学コミュニティーに呼び戻せるかどうかの分岐点だ。

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中退リスクの高い学生に、この限られた期間内に働きかけるには、「授業を欠席した際に次週の授業まで待っているのでは遅い」と白鳥氏は指摘する。

「ナッジ」で働きかける

カウンセリングやアカデミック・アドバイジング(学修目的や将来の目標決定・達成の継続的な支援)も有効だが、白鳥氏が重視するのが「ナッジ」だ。これは、学生を過度に追い詰めず、大学とのつながりを維持する方向へそっと後押しする日常的な働きかけを指す。

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