毎年のように繰り返される夏の猛暑に、鉄道各社が駅員や作業員の熱中症対策を急いでいる。制服にポロシャツを導入する動きが目立つほか、作業現場には冷房完備の「移動式休憩所」も登場。大手電機メーカーに協力し、車両点検に最適な蓄冷材を追求する社もある。
ホーム上の体感温度は40度超
鉄道各社によれば、屋根があるホーム上でも熱気と湿気がこもれば、体感温度は40度を超える。これまで、乗務員が制帽をかぶらなくてもいいようにしたり、送風ファン付きベストを配布したりする対策を取ってきた。
ポロシャツ制服の導入広がる
小田急電鉄は昨年8月から駅員の夏制服にポロシャツを本格的に導入した。しわが寄りにくく、身だしなみが損なわれない素材が登場したことも後押しとなった。着用期間の6~10月は、従来タイプの制服とどちらかを選べる。小田急は「駅員は安全確認の責任を担う。高い集中力を保てるよう、働く環境を整備する」と話す。
関東地区では今年から、東京メトロや都営地下鉄、相模鉄道も駅員や乗務員の制服にポロシャツを採り入れた。JR西日本も9月から予定している。
地下鉄での水分補給対策
また、東京メトロは現場の技術系社員がこまめに水分補給できるよう、自動販売機で使えるドリンクチケットを業務用スマホに配布している。担当者は「地下鉄は直射日光こそあたらないが、高温多湿になりやすい。都市部を走る路線なので、身近な自販機が役に立つ」と話す。



