千葉県松戸市の駅前から百貨店が撤退して久しい。かつて存在した伊勢丹のような百貨店がなくなり、住民の間では「少し特別な買い物」の場を失ったことへの物足りなさが残っているという。
駅前は便利だが、にぎわいは限定的
松戸駅の東口と西口にはさまざまな店舗が集まり、来街者の目には「何でもそろう街」に映る。実際、駅前だけで日常の用事を済ませられる利便性がある。しかし、駅から徒歩3分ほど歩くと、にぎわいが急に途切れるエリアがある。
再開発は進むが、商業施設の誘致は困難
市は手をこまねいているわけではない。松戸駅周辺は2021年に都市再生緊急整備地域に指定され、駅の大規模改良工事が進行中だ。東西自由通路の拡幅や新しい駅ビルの建設が計画されている。しかし、その駅ビルに入る店舗や街の姿はまだ決まっていない。
駅近くの未利用地「新拠点ゾーン」について、市は2022年に民間事業者へのサウンディング調査を実施。寄せられた意見は「住宅であれば事業化できるが、大規模な商業施設は難しい」というものだった。住宅都市として発展した松戸に、どのような機能が必要なのかが問われている。



