日本を代表するジャズサックス奏者の渡辺貞夫さん(93)は、高校生のころからサックスやクラリネットなどの楽器演奏に熱中してきた。75周年記念コンサートを全国で展開している。
映画「ブルースの誕生」に憧れて
音楽との出会いは15歳のころ。戦後の街中では、米国の音楽映画が上映されていた。その中で、ひときわ興味をもったのが「ブルースの誕生」。少年が格好良くクラリネットを吹く姿に憧れて、何度も映画館に通った。
3千円のクラリネット
当時は物資が不足していたが、地元・宇都宮市の商店街にある楽器屋のショーケースに、1本だけクラリネットが売られているのを見つけた。当時の価格で3千円。「これならおやじも買ってくれるかもしれない」と思い、ねだって買ってもらった。吹き方は、近所の駄菓子屋の店主に教わった。
渡辺さんは宇都宮工業高校に進学。若者たちへ「自分の音見つけて」とメッセージを送っている。



