有馬温泉街に児童預かり施設、21日開所 旧幼稚園舎を改装し人手不足に対応
有馬温泉街に児童預かり施設、21日開所 旧幼稚園舎改装

神戸市北区の有馬温泉街で、子どもを持つ女性の就労を支援する児童預かり施設が21日に開所する。旧有馬幼稚園舎を改装したもので、日曜や祝日、大型連休中に利用可能。旅館やホテルの繁忙期に対応し、子育て世帯が働きやすい環境づくりと働き手の確保を目指す。

旅館やホテルの人手不足が背景

有馬温泉街は「関西の奥座敷」と呼ばれ、国内外から多くの観光客が訪れる全国有数の観光地。旅館やホテルの女性従業員の多くは20~40歳代の子育て世代で、繁忙期に子どもを預けられる場所がなく、人手不足が課題となっていた。

これを受け、事業所や住民らでつくる有馬温泉まちづくり基本計画実行委員会が2023、24年に地域住民や事業所を対象に調査を実施。「職場の近くにあればたくさん働ける」「いつも預かり先を探している」といった意見が寄せられた。

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実証実験を経て開設決定

実行委員会は24~25年の計4日間、地域内の福祉センターを借りて実証実験を実施。保護者からは「利用できて助かった」「知っていれば子どもを預けたかった」などの声が上がった。この結果を受けて神戸市が施設の開設を決め、昨年末に運営事業者を公募。実行委員会を含む事業体が選ばれた。

施設は関西学院大学建築学部などが設計。地域資源を活用するため、門には神戸市産の茅、家具には間伐材を使用。ひょうたんがモチーフのウッドデッキは六甲山のヒノキで作られた。

利用対象と料金

対象は有馬小学校に在籍しているか、保護者が有馬に在住・勤務している児童。事前予約が必要で、利用時間は午前8時半から午後5時半まで。料金は昼食とおやつ代込みで、1日あたり有馬小児童が300円、その他の児童は2500円。

小学2年と5年の子どもがいる女性(45)は旅館で働いており、施設を利用する予定。「一番忙しい時期に働けないもどかしさや、子どもの近くにいられない不安があったので、施設はとてもありがたい」と話した。

開所セレモニーで期待の声

12日に開かれたセレモニーには、久元喜造市長や住民ら約60人が参加。久元市長は「児童の預け場所がないことは有馬の長年の課題だった。全国の観光地でも同じ問題があると思うので、モデルの一つになるはずだ」と期待を述べた。

また、企業版ふるさと納税で整備費用を寄付した明治安田生命保険に感謝状が贈られた。永島英器社長は「伝統のあるすばらしい地域に貢献できてありがたく思う。子どもたちの笑顔がたくさん見られる施設になってほしい」と話した。

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