終戦から81年となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で行われた。先の大戦で犠牲になった軍人・軍属約230万人、一般市民約80万人の計約310万人を悼み、平和を祈念した。
戦後生まれの遺族、初の6割超え
厚生労働省によると、参列意向を示した遺族3270人のうち、戦後生まれは過去最多の1840人で、初めて半数を超えた昨年の53.2%を上回る56.3%となった。戦争を直接知る世代が減り続ける中で、記憶の継承という課題は重さを増している。
天皇陛下のお言葉と首相の式辞
参列者は正午の時報に合わせて1分間の黙祷をささげた。その後、天皇陛下が「さきの大戦においてかけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします」とお言葉を述べられた。
就任後、初めて参列した高市早苗首相は「わが国の平和と繁栄は、戦没者の皆さまの尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは決して忘れない」と式辞を述べた。
遺族代表の追悼の辞
フィリピンの戦地で父親を亡くした岐阜県大垣市の金森武士さん(84)が遺族を代表して追悼の辞を述べた。「今日の平和が、国の礎となられたご英霊皆さまの尊い犠牲のもとにあることを忘れてはならない」と強調し、「このことを次の世代へと語り継ぐことこそが、われわれに課せられた使命だ」と訴えた。
参列遺族の最高齢は神奈川県の高橋和彦さん(98)、最年少は東京都の立原稜悠君(3)だった。参列の意向を示した戦没者の配偶者は1人で、戦没者の父母は平成22年を最後に参列が途絶えている。



