桜島で爆発的噴火、火山雷が闇を貫く 鹿児島市の迫力写真
桜島で爆発的噴火、火山雷が闇を貫く 鹿児島市の迫力写真

鹿児島市のシンボル・桜島で、爆発的噴火に伴う火山雷が確認された。2012年4月29日付の産経新聞連載「探訪」で紹介されたアーカイブ記事で、闇に包まれた午前3時過ぎ、火口から真っ赤な溶岩が勢いよく飛び出し、黒煙が空高く上がった瞬間を捉えている。

火山雷が山頂に落下

「ピカッ」という瞬間、噴煙から一筋の太い稲妻が山頂に落ちた。これは噴火で噴き出した灰や石などが空気中で摩擦を起こし帯電して起きる現象で、闇に覆われていた山肌が昼間のように鮮明に映し出された。遅れて「バァーン」という耳をつんざく轟音が響き、静寂を破った爆発音は海を渡り霧島・垂水市側の山々にこだまし、鹿児島湾に響き渡った。

爆発的噴火は年996回

気象庁は噴火の際に振動が感じられる「爆発的噴火」を昨年996回観測。桜島の年間最多記録を3年連続で更新した。ただし、写真のような噴火はまれで、小規模なものがほとんどだ。それでも降灰の影響から、島内に住む中学生の坂口巴香さん(14)は「体育を校庭ですることはほとんどないです」と話す。

島内では、噴火により埋没した鳥居や、ゴミ捨て場に並ぶ火山灰、道路に設置された待避壕など、火山と共生する日常の光景が見られる。鹿児島地方気象台は「地殻変動によってマグマの量が増えれば、大きな噴火が起こる恐れもある」と警戒を強めている。