ネパール・チベット洪水、死者392人に 行方不明1400人超
ネパール・チベット洪水、死者392人 行方不明1400人超

ネパールと中国・チベット自治区の国境付近で26日に発生した鉄砲水と土砂災害で、確認された死者は計392人となった。行方不明者は1400人を超えている。被災地では二次被害の危険性が懸念される中、27日も生存者の捜索や救助活動が続けられた。

外国人観光客の安否不明

行方不明者の多くは外国人観光客で、ネパール観光局によると、日本人5人が含まれている。また、チベットの雪に覆われた聖地カイラス山を目指すヒンズー教徒の巡礼者の多くも安否不明だという。

国境付近の被災地は一面が土砂で埋め尽くされており、捜索活動は難航している。救助されたネパール人の税関職員オムカル・ジョシさん(35)はAFPの取材に応じ「ここは巨大な墓場。残っているのは砂利だけだ」と語った。

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各国の被害状況

ネパール警察は389人の遺体を回収したと発表した。さらに910人と連絡が取れておらず、その中には517人の外国人観光客が含まれている。行方不明の外国人の中で最も多いのはインド人で、米国は90人の自国民と連絡が取れていないと発表した。行方不明者にはオーストラリア、英国、マレーシア、オランダ、ポルトガル、南アフリカ、韓国からの渡航者が含まれている。

中国の国営メディアによると、3人が死亡し、260人の外国人を含む558人が行方不明になっているという。中国の李強首相は27日、被災地を訪問し救援活動を視察した。

首脳の対応と今後の課題

ネパールのバレンドラ・シャハ首相も27日、被災地を視察し、地元当局者に対して、避難者への支援を急ぐとともに寸断された道路の早期復旧を指示した。

インドに亡命中のチベットの仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は、「命を落としたすべての人々のために祈る」とコメントした。

今回の災害の原因については、氷河が崩落し、数千メートル下に落ちた巨大な氷の塊が川へとなだれ込み、大災害につながった可能性が指摘されている。気候変動により世界中で氷河が溶け、災害のリスクが高まっている。

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