気象庁は2日、線状降水帯の3時間以内の発生見込みを知らせる「直前予測」について、5月の運用開始以降に発生を事前に予測できた割合は約62%にとどまり、当初の想定(約80%)を下回ったと発表した。8月に線状降水帯が相次いだ千葉豪雨や石川、富山両県の記録的大雨でも最初の発生を予測できなかった。
直前予測の現状と実績
直前予測は、各地の観測データから3時間先までの降雨状況をスーパーコンピューターで解析し、線状降水帯発生の恐れがある場合に気象庁が発表する。同庁によると、線状降水帯は8月30日までに26回発生したが、そのうち直前予測を発表できたのは16回だった。
千葉豪雨での予測失敗
千葉豪雨では、8月13日夕に千葉県北西部と南部で線状降水帯が発生したが、直前予測のほか、約12時間前に発生の見込みを知らせる「半日前予測」も発表できなかった。14日未明の発生も直前予測できなかった。
石川・富山の記録的大雨でも見逃し
また、石川、富山両県を襲った記録的大雨では27日未明に発生した三つについて、直前予測や半日前予測を出せなかった。気象庁気象リスク対策課は「線状降水帯は詳細なメカニズムがわかっておらず、予測が難しい。甚大な災害での見逃しを重く受け止め、改善点を探っていく」とする。
一方、直前予測の的中率は約30%(53回中16回)で、こちらも当初想定していた約50%を下回った。



