PFAS巡るドキュメンタリー上映、監督「水質汚染は命の問題」…明石川でも検出
PFASドキュメンタリー上映、監督「水質汚染は命の問題」

発がん性が指摘される化学物質PFAS(ピーファス)の人体への影響を巡り、世界で活動する女性たちを追ったドキュメンタリー映画「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」の上映会が18日、兵庫県明石市内で開かれた。明石川でPFASが検出されていることもあり関心が高く、約150人が鑑賞した。

監督が訴えたこと

会場を訪れた監督の平良いずみさん(49)は「PFASによる水質汚染は命の問題。まず事実を知り、多くの人に関心を持ってもらいたい」と語った。

上映会は、明石川の上流域(神戸市西区)で検出以降、住民の健康調査の実施などを求めて活動している「明石神戸PFAS汚染と健康を考える会」が主催した。

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映画の内容と背景

「ウナイ」は2016年、沖縄県で水道水からPFASが検出されたことを機に制作された。当時、地元テレビ局のキャスターだった平良さんが国内だけでなく、米国、イタリアなどでPFAS規制など市民運動に奔走する女性らを映像に収めた。「ウナイ」は沖縄で女性たちを表す言葉だ。

映画では、米ミネソタ州でPFASを含む製品の販売禁止などを盛り込んだ法律についても触れられている。通称「アマラ法」と呼ばれ、地元の化学企業などの廃棄物に起因する汚染の影響とみられるがんを15歳で発症し、20歳で亡くなるまで州議会で規制を訴えた女性の名から取った法律だ。

映画では、アマラさんが生前、自作の歌を歌う場面が、歌詞とともに映し出された。平良さんは「被害が出てから規制するのでは遅い」と話し、来場者に「過剰反応にならず、冷静に事実を知ることから始めてほしい」と訴えた。

分析結果の報告

上映前には、2月に明石川流域10か所で採取した水について、映画にも出演している京都府立大の原田浩二教授が、分析した結果を報告した。

原田教授によると、川に流れ込む排水路から下流の取水口までのサンプルのうちで、支流の2か所以外の8か所で、PFASのうちPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の合算値が、指針値の1リットル当たり50ナノ・グラムを超えていた。上流域では、指針値の291倍にまで達していたという。

また、上流の3か所では、「ハイドロPFAS」と呼ばれる特殊なPFASが検出されたことも明らかになった。

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