東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる井の頭恩賜公園の井の頭池で、水面が緑色に濁る異変が起きている。数年前まで澄んだ水で知られていたが、現在は水中が見えないほどの状態だ。
緑色の正体はアオコ
都西部公園緑地事務所によると、緑色の正体は植物プランクトンの藍藻が大量発生した「アオコ」だ。井の頭池では2025年の夏ごろから発生し、2026年度に入ると「池の水が緑になっている」との声が数件寄せられているという。
水に窒素やリンなどの栄養が多く含まれ、温度や日照の条件が重なると発生しやすく、池や湖が緑色になる。一斉に死滅すると悪臭などを引き起こす。
原因と対策
事務所は、池底の有機物を含む堆積土や、昨夏以降の少雨で水の流入が少なかったことなどが影響したとみている。7月に水を動かすために水位の上げ下げを実施したという。
担当者は「水車を使って表層と低層の水を循環させる対策なども検討していく」としている。現在のところ、窒素濃度は高めだが、生物への悪影響は確認していないという。
井の頭池ではかつて水質が悪化し、生態系への影響が懸念されていたが、今回のアオコ発生で再び水質改善が課題となっている。



