電動ワークチェア「LiberNovo Omni Pro」を1カ月試用 電動ランバーサポートやOmniストレッチの実力は?
電動ワークチェア「LiberNovo Omni Pro」を1カ月試用 その実力は?

電動ワークチェア「LiberNovo Omni Pro」(以下、Omni Pro)は、電動による各種のサポート機能を備えた電動ワークチェア。前編ではデザインや座り心地の第一印象を紹介したが、後編では1カ月ほど仕事で使い続けて感じた点と、各種機能の使い勝手をお伝えする。

電動ランバーサポートで「姿勢を意識する負担」を減らせる

Omni Proの大きな特徴といえる機能が電動ランバーサポートだ。自分の体格や好みに合わせて、背中から腰にフィットするよう当たり方を電動で調整できる。今回マイナビニュースで実機を1カ月試用した40代男性・曽我さんによると、電動ランバーサポートは「腰が押される」というより「自然と姿勢が整う」感覚だという。

曽我さんはこれまで、慢性的な肩コリやストレートネックに悩み、普段から猫背にならないよう意識して、仕事中に何度も姿勢を正していたそう。Omni Proを試用している最中は「普通のイスだと気付くと猫背になってしまったが、電動ランバーサポートで背もたれを自分に合うように調整してからは、無意識でいい姿勢を保てるようになった」ことが、一番楽だったと話す。

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また、「肩こりが改善したかどうかは正直分からない」としつつも、長時間のデスクワークで姿勢を意識し続ける負担を減らしてくれるという意味では、十分に価値を感じた機能とのことだ。

Omniストレッチは仕事の合間のリフレッシュにちょうどいい

もうひとつ特徴的な機能は「Omniストレッチ」だ。ひじ掛け(アームレスト)の内側にあるボタンを押すと、背もたれのランバーサポートがゆっくりと動き、背中を軽く伸ばすような動作を行う。機能名からはマッサージチェアのような強い刺激を想像するかもしれないが、実際の動きはかなり穏やかだ。

体験した印象としても、グイグイ押されるような感覚ではなく、「背中が少し伸びる」「軽くリフレッシュできる」といったレベルで、仕事中でも気分転換として取り入れやすい。曽我さんも「ちょっとした休憩にいい」と話しており、長時間同じ姿勢が続いたときに身体を動かすきっかけとして考えると良さそうだ。

Omni Proのリクライニングは、105/115/125/135/160度の5段階(手動)。写真は160度の状態。この位置でOmniストレッチをすると、より「伸び感」がある。レッグレスト/フットレストがあると一層快適。

AirFlowモードは夏場ほどありがたさを実感

新機能の「AirFlowモード」は座面の内部に電動ファンを搭載した機能。このファンによる風は座面中央付近から送られ、お尻周りを中心に空気が流れる。しばらく座っていると「なんとなく涼しい」と感じられる心地よい送風だ。

派手な風量ではなく、また空調の効いたオフィス内で試用したせいもあるかもしれないが、けっこうひんやりするので暑い時期は特にありがたい。夏場はイスに長く座っていると蒸れが気になるもの。こうした細かな快適性の積み重ねは、仕事を続ける上で意外と効いてくる。ファンの回転音も気にならない。

なお、Omni Proの電動機能はバッテリー駆動だ。付属する3,000mAhのバッテリーを座面横にセットして使う。充電はバッテリーを取り外した状態で行い、バッテリー側の充電コネクタはUSB Type-Cだ(充電器は付属しない)。充電時間の目安は約4時間38分となっている。

バッテリーは「本体にセットしたまま充電できるとよかった」という声も。ケーブルの長さや引っかかりの問題はあるが、例えばオフィス設置なら、1日の仕事を終えて帰るときに充電を始めて翌日に出社したらケーブルを外すという使い方が考えられる。

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各種の電動機能のなかでは、AirFlowモードのバッテリー消費がもっとも大きい。スペック上は弱風モードで最大36時間、強風モードで最大9時間なので、AirFlowモードを多用するときはバッテリー残量を意識する必要があるかもしれない。

一方で、電動ランバーサポートやOmniストレッチはAirFlowモードに比べてバッテリー消費が小さく、公式にはOmniストレッチを1日1回使う場合で最大30日間持続するとしている。バッテリーの残量はアームレストボタンのランプで確認できる。

気になるのは重量級の組み立てと22万円超の価格

気になった点を挙げると、まずは組み立てだ。説明書は分かりやすく、部品数もそれほど多くないのだが、本体にかなり重量があるため、複数人での作業がベターだろう。編集部では3人がかりで組み立て、完成までに1時間弱かかった。

そして、やはり価格である。通常価格229,000円という価格は気軽に購入できるものではない(8月17日時点ではセール価格196,759円となっている)。ただ曽我さんは「使う前は20万円は高いと思っていた」と話しつつも、「自宅で毎日仕事をする人なら十分あり得る」と評価していた。もちろん、会社のルールの範囲ならオフィスへの導入もアリだ。

試用した編集部員からは「まず1カ月ほどレンタルできて、気に入ったら購入できる仕組みがあるとハードルが下がる」という意見が出た。高級チェアは短時間試座しただけでは本当の良さがわかりにくいだけに、こうしたサービスが加わるとありがたい……と思って調べてみたら、到着後30日以内であれば返品可能とのことだった(未使用に近い状態かつ、外箱や付属品、取り扱い説明書を同梱することが条件。詳しくは公式サイトの返金ポリシーを確認のこと)。“気に入ったら購入”とは若干ベクトルが異なるが、気負わず試せるという意味ではうれしい施策だ。

1カ月使って見えた「毎日座る電動チェア」の価値

Omni Proは、電動の各種機能を備えた割と珍しいワークチェアだ。実際に使ってみると、「自然と良い姿勢で仕事を続けられる」というチェアとしての本質が魅力。1日中デスクに向かう人にとっては、姿勢を意識し続ける負担を減らし、快適に仕事を続けるためのサポート役になりそうだ。

決して安価な製品ではないが、デスク環境への投資を考えている人なら、一度体験してみる価値はある。LiberNovoのWebサイトには体験可能な場所が一覧されているので(東京都・埼玉県・愛知県・大阪府・福岡県)、チェックしてみてほしい。