広島原爆資料館の子ども向け新展示、被爆死の女学校生に焦点 素案判明
原爆資料館子ども向け新展示、女学校生に焦点 素案

2028年度に広島市が平和記念資料館東館の地下1階を改修して新設する子ども向けの展示コーナーの素案が22日、明らかになった。223人が被爆死した広島県立広島第一高等女学校(第一県女、現・県立広島皆実高)の1年生の日記や、同校に通っていた森脇瑤子さんの生涯に焦点を当てる。

被爆前の展示室に日記

素案は、展示に関する有識者の検討会議で市側が示した。これを元に検討会議が議論を重ね、結果を踏まえて市が来年度から工事に着手する。

原爆が投下された1945年8月6日、第一県女の1年生は爆心地から800メートルの土橋付近で建物疎開の作業中で、従事していた223人全員が亡くなった。森脇さんもその1人で、背中に大やけどを負って同日夜に死亡した。被爆者である兄・細川浩史さん(2023年に95歳で死去)が、妹の日記を元に証言活動を続けた。

時系列に沿った三つの展示室

素案によると、新展示は「被爆前」「被爆直後」「戦後」と時系列に沿った三つの展示室を用意し、当時の子どもやその家族に着目した資料を展示する。「選択展示」のコーナーも設けられる。

「被爆前」の展示室には、第一県女の1年生が書いた日記が展示される予定だ。