なにわ男子の道枝駿佑(24)が主演し、安斉星来(22)がヒロインを務めた映画「うるわしの宵の月」(竹村謙太郎監督)が23日から全国公開される。ともに学校で「王子」と呼ばれる高校生の男女の初恋をみずみずしく描き、観る者の胸をときめかせる。2人が互いの話に合いの手を入れながら、和やかに撮影を振り返った。
息のあったコンビが撮影を回顧
高校1年生の滝口宵(安斉)は、クールな振る舞いで憧れの的だが、女子としては内心複雑だった。そこへ1つ上の自由奔放なモテ男子、市村琥珀(道枝)が現れ、強引に交際を迫る。原作はやまもり三香の同名漫画で、道枝は愛読していたという。
道枝は「まさか僕に(琥珀役が)来るとは」と驚きつつ、「やるからにはリスペクトを持ってやりたいと思った」と語る。琥珀は「僕にない要素が多い」役だが、演じるうちに「琥珀として勝手に体が動く感覚があった」そうだ。宵に不意に顔を近づけるなど、予想外の動きが現場で生まれたという。
すると安斉が「多分、琥珀が憑依(ひょうい)してとっさに行動していたのだと思う。そこに宵もキュンとした」と言葉をはさむ。道枝が「いい効果はあった」と応じると、「琥珀さんのおかげで」と安斉。道枝がさらに「あざっす」と返すなど、息の合ったやりとりを見せた。
原作ファンだった安斉、宵への思い
原作ファンだった安斉は「自分に宵が務まると思えなかった」と不安があったという。それでも「かわいいよりかっこいいといわれることのほうが多い」と宵に似た部分を認める。道枝が「現場では周囲とガハガハ笑いながら楽しくやっている姿が印象的だった」と明かすと、「あ!こんなこと言って大丈夫ですか?」と気遣う場面も。安斉は「全然。言ってください」とクールに促した。
安斉は、キュンとする感覚があったのは〝ひと昔前〟のことで、「10代の頃にさかのぼって、意識して出した」と笑う。恋に奥手の宵が琥珀にひかれた理由については、「宵は、周囲からかっこいいといわれる自分を、実はコンプレックスに思っていた。唯一、女の子扱いしてくれたのが琥珀で、宵の本当の心を全部受け止めてくれた」と読み解いた。
道枝は琥珀を「宵を不安がらせるなど不器用」と説明するが、まさに初々しくて不器用な2人の恋の物語だ。「恋を始めた10代の背中を押すような映画。同時に、上の世代の皆さんにも〝キュン〟を懐かしんでほしい」と道枝が語れば、安斉も「明日から誰かにちょっと思いを伝えてみよう、自分の意見をはっきり言ってみようと教えてくれる映画でもあります」と言葉を継いだ。