東京都が2022年5月に公表した「首都直下地震等による東京の被害想定」をもとに、島しょ部を除く都内53区市町村の推計を比較した。対象としたのはマグニチュード7.3の「都心南部直下地震」で、特定の震源や発生時刻、季節、風速を設定したシミュレーション結果である。
建物全壊の多い街ランキング
建物全壊棟数(揺れ、液状化、急傾斜地崩壊による)が最も多いのは足立区の1万1952棟。次いで大田区8538棟、江戸川区6656棟、江東区6600棟、世田谷区6464棟と続く。建物データと夜間人口は2020年時点のもの。
火災による焼失数
火災による焼失数(倒壊建物との重複を除く)は、世田谷区が1万9293棟で最多。大田区1万7763棟、江戸川区1万4421棟、足立区1万2425棟が続く。
人的被害
想定死者数は足立区の795人が最多。大田区726人、世田谷区645人、江戸川区582人が続く。死者数には建物被害や火災のほか、屋内収容物の転倒・落下、ブロック塀倒壊、屋外落下物なども含まれる。震災関連死は推計されていない。
避難者数
発災4日~1週間後の想定避難者数(避難所避難者と避難所外避難者の合計)は、大田区の31万3000人が最多。足立区28万6932人、江戸川区28万4088人、世田谷区25万2337人と続く。避難者数は夜間人口を基に算出されている。
この想定は特定の条件に基づくもので、震源位置や発生時刻、建物の耐震化状況などが変われば結果は異なる。人口や建物数の多い自治体ほど被害数が大きくなる傾向があり、各地域の安全性そのものを示すランキングではない。



