南海トラフ地震臨時情報「調査中」発令、気象庁が初の運用
南海トラフ地震臨時情報「調査中」発令 気象庁初運用

気象庁は13日午後、南海トラフ地震の臨時情報「調査中」を初めて発令した。これは、同日午前に日向灘で発生したマグニチュード(M)6.8の地震を受け、専門家による評価が行われることを示すものだ。気象庁は「この情報は、必ずしも巨大地震が発生することを意味するものではない」と説明している。

臨時情報の概要と運用開始の経緯

南海トラフ地震臨時情報は、気象庁が2017年から導入した制度で、南海トラフ沿いで異常な現象が観測された際に発表される。今回のように「調査中」が発令されるのは初めてのケースとなる。気象庁地震予知情報課の担当者は「今回の地震は、南海トラフ地震の想定震源域内で発生したため、評価が必要と判断した」と述べた。

情報は3段階あり、最も軽い「調査中」に続き、より可能性が高い「巨大地震警戒」、そして「巨大地震注意」がある。今回の「調査中」は、専門家による検討会で詳細な評価が行われ、結果が発表されるまでの間、国民に注意を促す役割を果たす。

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日向灘地震の詳細と影響

13日午前11時ごろ、日向灘を震源とするM6.8の地震が発生し、宮崎県で最大震度5強を観測した。この地震による津波は観測されなかったが、気象庁は一時、宮崎県に津波注意報を発令した。地震の深さは約30キロと推定されている。

気象庁は、今回の地震が南海トラフ地震の想定震源域内で発生したことから、地震活動や地殻変動の状況を詳しく分析するため、臨時情報「調査中」を発令した。専門家で構成される「南海トラフ地震評価検討会」が招集され、今後の地震発生の可能性について評価を進めている。

専門家の見解と今後の見通し

東京大学地震研究所の平田直教授は「今回の地震は、南海トラフ沿いで長期間静穏だった領域で発生した。直ちに巨大地震に結びつくとは考えにくいが、注意深く監視する必要がある」と指摘する。一方、政府の地震調査委員会は「今回の地震と南海トラフ巨大地震との関連性は現時点では不明」としている。

気象庁は、評価結果を早ければ13日夜にも公表する方針で、その後は「調査中」の情報を解除するか、より深刻な「巨大地震警戒」などに引き上げるか判断する。いずれにせよ、国民に対しては、普段からの地震への備えを改めて確認するよう呼びかけている。

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